ご希望に沿った装置で矯正治療を始める。
当院で使用している矯正装置は4つに分類されます。下記では、それぞれの特徴などを説明していきますので矯正装置を選択される際の参考にご覧下さい。ご希望に沿った装置で矯正治療を始めていただけるよう、お手伝いいたします。
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マルチブラケット装置
(歯の表側に矯正装置を付ける)
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リンガルブラケット矯正装置
(歯の裏側に矯正装置を付ける)
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マウスピース型矯正装置
(透明のマウスピースを使用した矯正治療)
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取り外しができる矯正装置
マルチブラケット装置(歯の表側につける矯正装置)

歯の表側に矯正装置を付ける治療方法では、2種類のマルチブラケット装置をご用意しております。
マルチブラケット装置の利点・欠点
歯の表側に付ける装置は、周囲から見えてしまうというのが欠点ですが、表側に装置を貼り付けることで歯を動かす際に微調整がしやすいという利点があります。そのため、表側の装置は歯の移動や細かい調整に適しています。
向いているケース
- 歯の形が良くない場合
- 若干の骨格のズレ
- 大きな凸凹のある歯並び
- 外科手術を伴う大きな骨格のズレがあるケース
(外科矯正では表からの装置のみ保険で対応されています)
装置の特徴
目立ちにくい 金属アレルギーでも安心 |
●透明のマルチブラケット装置 金属を使用しない透明の矯正装置で目立ちにくいのが特徴です。金属を使用していない装置ですので、金属アレルギーの方でもご使用いただけます。 |
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痛みを軽減 | ●金属+透明のマルチブラケット装置 ワイヤー(針金)が通る金属の部分が、摩擦抵抗を抑えたつくりになっているためワイヤーが動きやすく歯をスムーズに動かすことができます。優しい力のコントロールにより、痛みを軽減した治療を行うことができます。 |
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リンガルブラケット装置(歯の裏側につける矯正装置)

歯の裏側の矯正装置は、周りの方に気づかれにくいため、目立ちにくい矯正治療を希望されている方にぴったりの装置です。リンガルブラケット矯正装置は、あらかじめ歯の動きを予想して一旦模型上で治療後の歯並びを再現します。そして、それに合わせた装置をオーダーメイドで作製するため再現性の高い治療が可能です。
リンガルブラケット矯正装置の
利点・欠点
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●利点
前歯が内側に向かって入っていきやすい特性があるため、表側からの治療であれば抜歯が必要になりそうなケースも非抜歯でキレイに仕上げることができます。 - ●欠点
歯の裏側に装置が付くので、歯磨きが難しくなったり舌に当たることで違和感がでてしまいます。時間が経つと慣れてきますが、最初は発音しにくいこともあります。
向いているケース
- 出っ歯
- 周囲の方に気付かれずに矯正治療をしたい方
- 大きな骨格のズレがない方
装置の特徴
装置の厚みが薄い | 舌側矯正(歯の裏側に装置をつける)の場合、装置に舌が当たりやすくなります。矯正装置が分厚いと強い違和感を感じますが、装置が薄いので違和感を軽減することができます。 |
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摩擦抵抗が少ない装置 | 従来の装置ではワイヤー(針金)を縛って固定していました。この装置の場合、ワイヤー(針金)を縛らずに固定できるので、摩擦抵抗が少なくなり歯が動きやすくなります。 |
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マウスピース型矯正装置(インビザライン)

透明のマウスピースで歯を動かすことができるので周囲の方に気付かれることなく治療することができますので、審美性の高い治療をしたい!という方にぴったりの治療方法です。しかし、発展途上のシステムで、マルチブラケット装置(歯の表側の装置)よりも強い力がはたらくため、歯の動きを熟知した矯正医が計画し治療を行うことが重要です。
マウスピース型矯正装置の
利点・欠点
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●利点
個々の歯を移動させる動きに無駄がなく治療スピードが早く、審美性に優れているため周囲に気付かれにくい装置です。 - ●欠点
唇や頬の間にマウスピースを介することで自浄作用(自然にお口の中を洗浄する作用)が低下するのに加えて、マウスピースを装着したまま糖分の高い飲み物を飲むと、マウスピースの中に水分が引き込まれることで虫歯になるリスクが高くなります。また、歯を移動させるための突起を歯の表面につける必要があることや、微調整が効きにくいといった欠点があります。
向いているケース
- 軽度のガタガタ
- すきっ歯
- 軽度の出っ歯や受け口など
装置の特徴
違和感が少ない | 矯正装置をつけると、装置が頬や唇に擦れるなどの違和感を感じることがあります。マウスピース型矯正装置の場合、患者様の歯にぴったり合ったマウスピースを使用しますので違和感の少ない治療ができます。 |
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取り外し可能 | 固定式の装置が付いていると、食事や歯磨きにストレスを感じることがあります。装置を取り外せることでストレスを感じることなく衛生的に過ごせます。 |
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床矯正装置

拡大床(かくだいしょう)と呼ばれる矯正装置で、お子様の治療の際に使用します。使用開始の目安としては、上の前歯2本・下の前歯4本が生えてきた頃で乳歯が全て抜ける時期には治療を終了します。プレートタイプの装置で、装置のネジをまわしていただくことで顎が広がっていく仕組みです。
※上記の時期を超えても顎を広げる必要がある場合、拡大することはできますが固定式の装置になってしまいます。
床矯正装置の利点・欠点
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●利点
拡大床は、顎の横幅を広げることにより前歯がキレイに並ぶスペースを獲得することができます。顎が狭いとそれだけで不利なので、あらかじめ広げておく方が多くの利点があります。 - ●欠点
奥行の短い骨格の場合、奥行きの確保は出来ないので全てを並べることができません。また、下あごの横幅が狭い場合には下あごの骨が固いため大きく広げることができません。従って拡大治療では、ただ広げればいいというものではなく、下あごの幅に合わせて上あごの幅を決定する必要があります。
向いているケース
- 成長中で骨の柔らかい乳歯の時期(6歳~10歳)
- 口呼吸により上あごと下あごの歯列(歯並びのアーチ)の不調和が起こっている場合
- 上あごや下あごが狭い場合
装置の特徴
お子様の歯磨きの 心配がいらない |
プレートタイプの装置で取り外しをすることができます。そのため、お子様の歯磨きの心配をすることなく治療を行うことができます。プレートにより顎を広げ、歯が並ぶスペースをつくることで歯並びを改善していきます。 |
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※上記の装置は完成物薬機法対象外の矯正装置であり医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。